メイクアップにおいて、チークは顔全体の血色感や立体感を作る重要なアイテムです。しかし、「なぜかチークが似合わない…」と感じる方も多いのが現実です。チークが似合わないと感じる原因は大きく分けて3つあります。まずは、自分の肌色に合わないチークカラーを使っていること。次に、顔の輪郭や顔立ちに合った入れ方ではないこと。そして、リップメイクとのバランスが崩れていることです。本記事では、パーソナルカラー別のおすすめチークカラーや、顔立ち・輪郭に合わせたチークの入れ方を解説し、誰でもナチュラルで華やかな印象を手に入れる方法を詳しくご紹介します。
チークが似合わない原因3つとその対策
1. 肌色とチークカラーの相性
肌色に合わないチークカラーを使用すると、頬が浮いて見えたり、顔全体の印象が不自然になります。自分のパーソナルカラー(ブルーベース、イエローベース)を把握し、それに基づいたチーク選びをすることが重要です。例えば、ブルーベースの方は青みがかったピンクやラベンダーカラー、紫がかったローズピンクなどが相性がよく、肌の持つ自然な赤みと上手く調和します。一方、イエローベースの方はオレンジやコーラルピンク、サーモンピンクなど、温かみのあるカラーが顔に馴染み、健康的な印象を与えます。
2. 顔立ち・輪郭に合わないチークの入れ方
顔の形や輪郭に合わせたチークの入れ方をしないと、不自然な仕上がりになりがちです。たとえば、丸顔や面長の方は、チークの入れ方一つで顔全体の印象を大きく変えることができます。正しい位置にチークを入れることで、顔の余白を埋めたり、輪郭を引き締める効果が期待できます。本記事後半では、卵型や面長、逆三角形型、丸顔など、具体的な顔立ちごとのテクニックを詳しく解説します。
3. リップメイクとのバランス不足
リップとチークは、いずれも顔に血色感をプラスする役割を持っています。どちらかだけが強調されると、メイク全体のバランスが崩れ、むしろ不自然な印象になってしまいます。基本的には、チークとリップの色味を揃えるか、どちらかをメインにしてもう一方は控えめにする工夫が必要です。たとえば、リップに濃いカラーを使う際は、チークは薄めに仕上げることで、自然な血色感を演出できます。
パーソナルカラー別:自分に似合うチークを見つけよう
ブルーベース(ブルべ)のおすすめチークカラー
ブルーベースの特徴は、頬に自然な赤みがある点です。そんな肌には、明るいパステルピンクや淡いラベンダーカラー、紫がかったローズピンクが特におすすめです。これらのカラーは、肌の透明感を引き立てる効果があり、ナチュラルな血色を与えます。また、落ち着いた色がお好みの場合は、ローズベージュやくすみピンクも選択肢として有効です。ブルべの方は、色味が強すぎると逆に不自然になってしまうため、やわらかい発色を心がけましょう。
イエローベース(イエベ)のおすすめチークカラー
イエローベースの肌は、温かみのある色味が特徴です。そんな方には、オレンジベージュ、コーラルピンク、サーモンピンク、ピンクベージュなどの黄みがかったカラーが最適です。これらのカラーは、肌全体を明るく見せるだけでなく、上品さも演出してくれます。選ぶ色によっては、よりやわらかな雰囲気にも、華やかな印象にもなるため、シーンに合わせた使い分けが可能です。
肌に赤みがあるブルべもチークは必要!
ブルべの方は、もともと頬に赤みがあるためチークを避けがちですが、実はチークは顔全体のバランスを整える重要な役割を持っています。特に、青みピンクやラベンダーカラーのチークは、肌の透明感をより引き立て、立体感をプラスするため、のっぺりした印象を和らげる効果が期待できます。少し控えめなカラーで自然なグラデーションを作ることをおすすめします。
顔立ち・輪郭別:あなたに合ったチークの入れ方
卵型の方:頬の高い位置から入れるテクニック
卵型の方は、笑顔を作ったときに頬の一番高い位置が見えます。ここを起点に、こめかみや小鼻に向かってブラシを滑らせるようにチークを入れていくのがポイントです。輪郭を指の腹で軽くぼかすことで、自然なグラデーションが生まれ、顔全体に柔らかな印象が与えられます。
面長の方:横広がりのチークでバランス調整
面長タイプの方は、顔の縦のラインが強調されやすいので、チークは斜めではなく横広がりに入れることが効果的です。横に広げることで、顔下半分の広がりを抑え、小顔効果を期待できます。また、こめかみやあご先にシェーディングを入れることで、より立体的で引き締まった印象を作り出すことができます。
ベース型(角ばった顔)の方:やや斜めに入れるとすっきり
顔全体がバランスよく配置されているベース型の方は、頬の中央からこめかみに向けて、やや斜めにチークを入れるとエラ張りのカバーに役立ちます。エラ部分に軽くシェーディングを入れると、顔全体がよりスッキリと引き締まった印象に仕上がります。
逆三角形型の方:丸いチークで優しさアップ
逆三角形型の方は、上部が広く下部が細くシャープな印象になりがちです。頬の中心から丸くチークを広げることで、柔らかさと優しい印象を与えることができます。加えて、低い位置にチークを入れないように気をつけると、あご先が強調されるのを防ぎ、バランスの取れた仕上がりになります。
丸顔の方:幅を狭めた斜めチークでスッキリ
丸顔タイプの場合、頬の中央からこめかみに向かって幅の細いラインでチークを入れると、丸みがカバーされ、シャープな印象を与えることができます。さらに、フェイスラインの両側にシェーディングを加えることで、顔全体がスッキリと見え、より引き締まった印象に変わります。
顔のイメージ別メイク術:自分の魅力を引き出すチークの使い方
フェミニンで優しげな印象に
フェミニンな印象を好む方は、頬の中央から外側に向かって平行にチークを入れるのが効果的です。中央部分にやや濃い色味をもたせることで、顔に求心性が生まれ、華やかさと上品さを同時に演出できます。柔らかなグラデーションを作ることで、顔全体が明るく優しい印象に仕上がります。
クールでエレガントな印象に
クールな印象やエレガントな雰囲気を求める方は、チーク自体を主役にせず、控えめな発色に留めるのがポイントです。頬の中心からやや平行気味に薄く乗せ、外側に向かうにつれて色が濃くなるようにすると、顔全体に抜け感が生まれ、上品な印象を作り出せます。リップとのバランスを整えながら、シンプルかつ洗練されたメイクが完成します。
キュートで親しみやすい印象に
キュートな印象を強調したい場合は、頬骨の高い位置に丸くふんわりとチークを乗せることが重要です。中央部分を濃くすることで立体感がアップし、顔全体に弾むような若々しい印象を与えることができます。小顔効果とともに、親しみやすさや明るいイメージが強調され、どんなシーンでも元気でキュートな印象に仕上がります。
自分に合ったチークアイテムの選び方
チークは、価格やテクスチャー、発色の良さなど、数多くのポイントで選ぶ必要があります。以下は、各パーソナルカラーやニーズに合わせた代表的なチークの特徴をまとめた表です。
タイプ | おすすめカラー例 | 特徴 |
---|---|---|
ブルーベース | パステルピンク、ラベンダーカラー、紫がかったローズピンク | 肌の透明感を引き立て、ナチュラルな血色感を実現 |
イエローベース | オレンジベージュ、コーラルピンク、サーモンピンク | 温かみのある色合いで健康的で明るい印象に |
ツヤ重視タイプ | クリームチーク、オイルインパウダー形式 | 肌にツヤ感と透明感を与え、ナチュラルな仕上がり |
高発色タイプ | パウダーチーク、グラデーションタイプ | しっかりと色が乗り、持続性も高い。メイクの主役に |
選ぶ際は、自分の肌質や好み、使用シーンに合わせて、テクスチャー(粉状、クリームタイプ、オイルインパウダーなど)も考慮しましょう。特に敏感肌の方は、無香料・無鉱物油など肌に優しい成分が配合されているかどうかも重要なポイントです。
まとめ:チークを楽しむためのポイント
チークは単なる血色感を演出するだけでなく、顔の輪郭を整え、表情に立体感をもたらす大切なアイテムです。自分に合ったカラー選び、顔立ちやイメージに合った入れ方を理解することで、チークが似合わないと悩む必要はありません。以下のポイントを押さえて、ぜひ毎日のメイクに取り入れてみてください。
- 自分のパーソナルカラー(ブルべ・イエベ)に合わせたチークカラーを選ぶ
- 顔の輪郭や形に合わせて正しい位置にチークを入れる
- リップとのバランスを意識し、全体の統一感を持たせる
- テクスチャーや発色の特性を理解し、シーンに応じたアイテムを選ぶ
これらのポイントを実践することで、いつものメイクがぐっと華やかになり、自信をもって外出できる印象を作り出すことができます。年齢や性別を問わず、チークは誰でも活用できるメイクアイテムですから、「似合わない」と諦めずに、自分にぴったりな入れ方とカラーを見つけてください。
おわりに
チークは、顔の印象を大きく変えるコスメアイテムです。自分の肌色や顔立ち、そして目指すイメージに合わせたテクニックを学ぶことで、今まで気になっていた「チークが似合わない」という悩みを解消することができます。今回ご紹介したパーソナルカラー別のおすすめカラーや、顔立ち・輪郭に合わせたチークの入れ方を活用して、誰でも自然で華やかな印象を手に入れることができるでしょう。
ぜひ、今日からあなたも新しいチークメイクにチャレンジして、メイクアップの幅を広げてみてください。自分に似合う絶妙なチークの使い方を覚えることで、内面から輝く美しさを引き出し、日常のメイクタイムがもっと楽しくなるはずです。
最後に、どんなメイクも基本は「自分らしさ」を大切にすること。流行に左右されすぎず、自分自身の魅力を最大限に生かすためのヒントとして、今回の解説を参考にしていただければ幸いです。